彼らの物語、僕の視点|妙見宙の語るBL世界

男性が語る、深みと共感のBLワールド

好きだからこそ、続きを見たい|シーズン2(続編)が見たいBLドラマランキング

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最近、BLドラマの「シーズン2決定!」というニュースをよく見かけるようになりました。
特に僕が歓喜したのが、お気に入りの作品のひとつである『ふったらどしゃぶり』のシーズン2決定。

YouTubeやSNSなどでも「続編が見たいBLドラマランキング」を発表している方が多いので、僕も便乗してランキングを作ってみることにしました。
ところが、実際に選んでみると、以前このブログで公開した「好きなBLドラマランキング」とほぼ同じ結果に(笑)。

「これ、記事にする意味あるかな?」

と少し迷ったのですが、「好きな作品」と「続編が見たい作品」では、少し違う部分もありました。
せっかく考えたランキングなので、僕が

「続編を見たい!」

と思うBLドラマを紹介していきたいと思います。

※この記事では、各作品について一部ネタバレを含みます。未視聴の方はご注意ください。

 

第5位 『ポリエチレンテレフタレート』

いきなり変化球ですみません(笑)。

第5位は、atto(6)scrawll制作の『ポリエチレンテレフタレート』です。

本作はYouTubeなどで公開されている作品で、別れを決めた涼と香が同棲を解消するまでの1か月間を描いています。
実は本作には、続編にあたる『醒めたらどうせ忘れる夢でも』もあり、こちらもYouTubeで公開されています。

良かったら過去記事も見てください。

myokensora.hatenablog.com

myokensora.hatenablog.com

ただ、『ポリエチレンテレフタレート』が涼と香の2人にフォーカスした物語だったのに対し、『醒めたらどうせ忘れる夢でも』は、涼と香を含めた群像劇的な作品になっています。
そのため、2人の関係については、別れた状態から大きく動くわけではありません。

それでも、個人的に気になっているのが、『醒めたらどうせ忘れる夢でも』のラストシーンです。
このラストをどう解釈するかは、見る人によって意見が分かれるところかもしれませんが、僕はそこに、香の涼に対する未練を感じました。

そう考えると、やっぱりもう一度、涼と香の2人にフォーカスした物語を見てみたい。
別れを決めた2人が、もう一度関係を見つめ直すことはあるのか。
それとも、やっぱり別々の道を歩んでいくのか。

『醒めたらどうせ忘れる夢でも』のその先で、涼と香がどんな選択をするのか。
そんな続編があったら、ぜひ見てみたいと思っています。

 

第4位 『ひだまりが聴こえる』

この作品で僕が見てみたいのは、原作準拠ではなく、ドラマオリジナル脚本による続編です。

テレ東で放送されるBLドラマは、原作をそのまま映像化するだけではなく、ドラマ化にあたっての改変や補足がとても上手いと感じています。

その中でも『ひだまりが聴こえる』は、そうしたドラマならではのアレンジが特に活きた作品だったと思います。
だからこそ、もし続編があるのなら、原作の続きをそのまま映像化するのではなく、ドラマ版ならではの物語を見てみたいのです。

ドラマ版は原作の2巻相当までを土台としており、原作はその後も続いています。
僕も途中まで原作を読んでいたのですが、新たなキャラクターが登場して太一と航平の仲を掻き乱し、その後にそのキャラクターとの和解が描かれるという、2巻と似たような流れが繰り返されているように感じてしまいました。
さらに、和解したところで太一と航平の関係が大きく進展するわけでもなく、結局は元の状態に戻る。
そんな展開が続いたことで、僕は途中で続きを読むのを挫折してしまいました。

そのため、あくまで僕の好みの問題なのですが、だからこそ

「ドラマ版では違う物語を見てみたい」

と思ってしまいます。

テレ東には、そんな期待を抱かせる前例もあります。
『みなと商事コインランドリー2』では、原作を追い越した後、完全オリジナルの展開でドラマが制作されたそうです。

もちろん、原作を追い越してオリジナル展開にすることと、すでに存在する原作とは異なる展開を新たに作ることは別物なので、実現するのはなかなか難しいのかもしれません。
それでも、ドラマ版『ひだまりが聴こえる』だからこそ描ける、太一と航平の新しい物語を見てみたい。
そんな期待を込めて、第4位に選びました。

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第3位 『スモークブルーの雨のち晴れ』

僕は原作未読なのですが、ドラマがとにかく良かった作品です。

だからこそ、ドラマを見終わったときには

「この2人のその後をもっと見てみたい!」

と思いました。
それだけではありません。2人の周りにいる人たちも、それぞれ魅力的なキャラクターだったので、彼らがその後どうなったのかも気になります。

原作もまだ続いているようなので、続編への期待はかなり大きいです。

ただ、ひとつだけ心配なのが、ドラマの終わり方がとても良かったこと。
あれだけきれいに物語がまとまっているだけに、無理に続編を作ったことで

「蛇足だったな」

と感じてしまうのは、ちょっと怖いところです。
それでも、この作品なら期待してもいいんじゃないかと思っています。
ドラマをあれだけ素敵な作品に仕上げた制作陣なら、続編が作られることになっても、きっと

「続きがあってよかった」

と思える物語を見せてくれるはず。

続きが描かれるなら、今度はどんな物語を見せてくれるのか。
そんな楽しみも込めて、第3位です。

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第2位 『被写界深度』

まず何より言いたいのが、全6話は短すぎる!
もちろん、限られた話数だからこそ凝縮された物語になっていたのだと思います。
それでも、物語を見終わったときには

「もっとこの2人を見ていたかった」

という気持ちが残りました。

特に見てみたいのが、遠距離恋愛になった後の紺ちゃんと早川くん。
以前このブログでも書きましたが、たとえば異国の地で壁にぶつかり、孤独や挫折を味わう紺ちゃんを、遠く離れた場所から早川くんが支える。
それに、早川くんの性格を考えると、

「自分は男性の紺ちゃんと付き合っている」

とバンド仲間に打ち明けるまでにも、きっと時間がかかるんじゃないかな……とか。
そんな2人の姿を、ぜひ続編で見てみたいと思っています。

ただ、続編を作るとなると、ひとつ大きな問題があります。
ドラマのラストで描かれた「遠距離恋愛」という設定は原作とは異なるため、もし続編が作られるなら、完全オリジナルの物語になるはず。

原作の続きをそのまま映像化する、というわけにはいきません。
それでも……FODさん、なんとか頑張ってくれないかなぁ(笑)。
主演のお二人も仲が良いみたいなので、もし続編の話があれば、きっと乗ってくれるんじゃないかと勝手に期待しています。

6話では描ききれなかった、紺ちゃんと早川くんの「その後」。
いつかもう一度、この2人に会える日が来たら嬉しいです。

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番外編 『永遠の昨日』

さて、ここで第1位……といきたいところですが、その前に番外編です(笑)。

番外編として紹介したいのが、僕のお気に入りBLドラマ第1位でもある『永遠の昨日』。
僕がBLにハマるきっかけになった、とても大切な作品でもあります。

そんな『永遠の昨日』ですが、単純な続編を作るのはかなり難しい。
なぜなら、物語のラストで浩一が亡くなってしまうからです。
ところが、実は「続き」を想像できる材料がまったくないわけではありません。

ご存じの方も多いと思いますが、『永遠の昨日』の円盤には、原作者の榎田尤利先生が書き下ろした短編小説の小冊子が特典として付いています。

ここからは、その小説のネタバレを含みます。
まだ読んでいない方で、ネタバレを避けたい方は、ここでストップしてください!

この特典小説では、パラレルワールドという設定で、30歳になった浩一と満が同窓会で再会する物語が描かれています。

僕も初めて読んだときは、もう食い入るように読みました。
そして……ほんっとに、いいところで終わるんですよ!

「えっ、ここからどうなるの!?」

という、まさにこれからというところで終わってしまう。

だからこそ僕は、この特典小説をぜひ映像化してほしいと思っています。
そして、できることなら、その先も含めてドラマとして描いてほしい。
30歳になった浩一と満が再会した後、2人がどんな関係を築いていくのか。
そんな物語を、ドラマで見られたら最高だと思います。

ただ……30歳の2人を演じるとなると、主演のお二人がもう少し歳を重ねてからのほうがいいのかなぁ。
なんてことを考えながら、それでもいつか実現してくれないかな、と密かに期待しています。

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第1位 『僕らの食卓』

この作品が好きな理由はいろいろありますが、何よりも僕が好きなのが、ドラマ全体に流れているあの暖かい雰囲気。
好きすぎて、実際に徳島まで聖地巡礼に行ったほどです。

良かったら、聖地巡礼の記事も見てください。

myokensora.hatenablog.com

そんな『僕らの食卓』は、原作が現在も続いています。
そして、その原作がまたすごく面白いんです!
ドラマの続きが気になるのはもちろんですが、幼かった種くんが少しずつ成長していく姿を見られるのも、読んでいて微笑ましいところ。
だからこそ、ドラマでもその先を見てみたい。

ただ、ひとつだけ心配なことがあります。
早く続編を作らないと、種くんを演じた前山くうがくんが大きくなっちゃう!
子役の成長は嬉しいことなのですが、この作品に関しては、

「早く続編を!」

という気持ちも強くなってしまいます(笑)。

あの暖かい食卓に、もう一度会いたい。
そんな気持ちを込めて、僕の「シーズン2が見たいBLドラマ」第1位は『僕らの食卓』です。

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すでに『恋をするなら二度目が上等 season2』の放送が始まっていますが、秋クールは『ふったらどしゃぶり メロウレイン』をはじめ、シーズン2が続々と放送されます。
今季のシーズン2を存分に楽しみつつ、今回ランキングで紹介した作品についても、いつか続編が作られることを願いたいと思います。

「この作品の続きが見たい!」

という気持ちは、BLドラマを楽しむ醍醐味のひとつ。

さて、次に「シーズン2決定!」のニュースで僕を歓喜させてくれるのは、どの作品でしょうか?

皆さんのシーズン2が見たいドラマは何ですか?
よかったら、コメント欄等で教えてください!

 

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香港・台湾BL聖地巡礼④|『永遠の1位』と『鯨が消えた入り江』の聖地を巡る台湾旅

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※『永遠の1位』と『鯨が消えた入り江』について若干のネタバレがあります。

 

香港から台湾へ!

最後は台湾編です!

香港でのファンミーティングを終え、翌朝は9時発の飛行機で台北へ。

前回の記事では、空港行きバスのA21を待っていたらN21に乗ってしまったという、ちょっとしたハプニングを書きましたが、なんだかんだで無事に香港を出国し、お昼前には台湾に到着しました。
香港から台湾へ行くなんて、『鯨が消えた入り江』の天宇(ティエンユー)みたい(笑)。

台湾にも、日本のSuicaのような交通系ICカードがあります。
それが悠遊カード(EasyCard)。
電車やバスなどで使えるので、台湾旅行の際には最初に購入しておくと移動がかなり楽です。
参考までに詳しいサイトのリンクを貼っておきます。

www.kkday.com

しかも、香港もそうでしたが、台北は空港から市街地まで電車でつながっているのがありがたい。

バスだと、日本でもちょっとハードルが高くないですか?
前から乗るのか後ろから乗るのか、料金は前払いなのか後払いなのか、そもそも自分が降りたい停留所がどこなのか……。
ましてやバスもなくて「タクシーしかない」となると、もう絶望です(笑)。
そういう場合は、多少お金がかかっても事前にオプションで送迎を手配します!!

話がそれましたが、そんなわけで、空港から電車に乗って、楽々と台北市内へ移動しました。

 

台北で感じた「日本」

台北の街を歩いていて感じたのは、香港以上に日系のお店が多いこと。
ミスタードーナツ、サイゼリヤ、ダイソー、和民など、日本で見慣れたお店がかなりあります。

「ここ、日本のどこかだったっけ?」

と思ってしまうような瞬間もありました(笑)。

台北の街並み。サイゼに和民があります!

ちなみに後から調べてみたところ、台湾のサイゼリヤには台湾限定メニューもあるそうです。
これは気になる……。

www.tairi-twjp.com

今回は時間がなかったので利用しませんでしたが、次に台湾へ行く機会があれば、ぜひ食べてみたいと思っています。

 

『永遠の1位』の歩道橋へ

今回の台湾滞在は、翌朝には帰国というかなり短いスケジュール。
そのため観光は思い切って絞り、BL聖地巡礼を中心に回ることにしました。
まず向かったのが、台湾BLドラマ『永遠の1位』に登場する歩道橋です。

『永遠の1位』は、大学4年生のシューイーと、同級生のシードーの物語。
何をしてもシードーに勝てないシューイーは、次第にシードーへの不満を募らせていきます。
一方のシードーは、実はずっとシューイーへの想いを抱えている。
そんな二人の関係が少しずつ変化していく作品です。

僕が訪れた歩道橋は、MRT西門駅から歩いて行くことができます。
作中では、いろいろあって二人の関係がこじれかけたとき、シューイーが自分の気持ちをシードーに分かってもらおうと、歩道橋の上から

「大、大、大好き〜!!」

と絶叫する、かなり印象的なシーンに登場します。
しかも、なぜか日本語(笑)。
作品を観たことがある人なら、

「ああ、あの場所か!」

となるのではないでしょうか。

実際に現地へ行ってみると、普通の街中にある何気ない歩道橋なのですが、

「ここであのシーンが撮影されたんだ」

と思うと、ちょっとテンションが上がります。

印象的な歩道橋。

ちなみに、この歩道橋がある西門駅周辺の西門町は、台湾の「原宿」や「渋谷」に例えられるような、若者で賑わう繁華街。
そして、ここにもありました。
ドン・キホーテ。
香港でも見かけて驚きましたが、台湾でも遭遇してしまいました(笑)。

 

『鯨が消えた入り江』の舞台、華西街夜市へ

『鯨が消えた入り江』については僕の過去記事見てね。

myokensora.hatenablog.com

歩道橋の次に向かったのが、華西街夜市。
MRT龍山寺駅が最寄りです。

今回のホテルは台北駅の近くに取っていたので、西門駅までは一駅。
そして龍山寺駅は西門駅からさらに一駅。
つまり……。
ほとんど移動していません(笑)。

華西街夜市は、台湾BLドラマ『鯨が消えた入り江』で、主演二人が出会う場所として登場します。
今回の旅では時間の都合で、かなり駆け足の聖地巡礼になりましたが、

「あのドラマや映画のあの場所に実際に来たんだ」

と思えるだけでも、やっぱり楽しいものです。

立派な門、横浜の中華街みたい。

映画の雰囲気出てますよね!


台湾といえば、やっぱりこれ

みなさんは台湾料理だと何が好きですか?
僕は胡椒餅がかなり好きです。
夜市で見つけたので、迷わず購入しました。

焼き立ての胡椒餅にかぶりつくと、中から肉汁がじゅわっと出てきて……。
今回のは香辛料の八角の香りが強めで苦手な方もいるかもしれませんが、やっぱり美味しい!
聖地巡礼で歩き回った後だったこともあって、余計に美味しく感じました。

熱々、絶品!

 

今度はもっとゆっくり台湾BL巡礼を

そんなわけで、香港2泊+台湾1泊という3泊4日の旅も、これで終了です。

台湾は全体的にとても旅行しやすく、特に大きなトラブルも起きませんでした。
そのため、ちょっと尻すぼみ感はありますが(笑)。

今回は時間がなくて、台湾ではかなり駆け足になってしまったので、次に訪れるときはもっとゆっくり台湾BLの聖地を巡ってみたいと思っています。

BLにハマったことで、まさか香港や台湾まで作品を追いかけて旅することになるとは。
改めて考えると、BLって本当に世界を広げてくれますね。

最後まで読んでくださって、ありがとうございました!

 

Blu-rayはこちら

 

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香港・台湾BL聖地巡礼③|空港行きバスA21を待っていたらN21に乗っていた!? 香港から台湾への珍道中

※今回はBL関係ありません。純粋に旅行記です。

 

香港ファンミーティングを無事に終え、あとは翌朝の飛行機で台湾へ向かうだけ。
……のはずだったのですが、最後にちょっとした空港移動のハプニングが待っていました。

 

「今回はプロに任せたから安心」と思っていた

普段の僕は、かなりケチで、そしてビビりです。

香港や台湾くらいの近場なら、自分で格安航空券やホテルを探して予約し、空港からホテルまでの移動方法も事前にきっちり調べておくタイプ。
ところが今回は、諸々忙しかったこともあり、航空券とホテルの手配を旅行会社にお願いしていました。

今回お世話になったのは、ファイブスタークラブです。

www.fivestar-club.jp

ヨーロッパやアフリカなど、ちょっと遠めの海外旅行をするときには以前からよく利用していました。

ここが気に入っている理由は、とにかく融通が利くこと。
例えば、ホテルは自分で予約して、航空券と空港からの送迎だけお願いする、といった組み合わせもできます。
また、基本的には他社のツアーに参加しつつ、1日だけ自由行動の日に現地ガイドをお願いする、といった使い方をしたこともあります。

「全部お任せするほどではないけれど、ここだけ手配してほしい」

というときに、かなり使い勝手がいい旅行会社です。

ただし、JTBのような国内大手旅行会社ほど手厚いフォローがあるわけではないので、現地でガイドが来なかったなど、何かトラブルが起きた際にはある程度自力で対処できる人向けではあると思います。

今回は航空券とホテルをお願いしていたので、

「これで何も考えなくていいぞ!」

と、すっかり安心して旅に出ていました。

……ところが。
最後の最後で、自分のビビり体質を試されることになります。

 

翌朝9時の飛行機、どうやって空港へ行く?

話は旅行2日目、ファンミーティング終了後に戻ります。

翌朝の香港発台北行きの飛行機は、なんと9:00発。
国際線って、空港にもよりますが「出発の2〜3時間前には到着」というのが目安ですよね。
僕の持っていたチケットにも

「2.5時間前には空港に到着してください」

と書いてあったので、理想を言えば6:30には空港に着いていたい。

そこでふと、

「あれ? これ、電車だと始発でもギリギリ間に合わなくない?」

と気づきました。

慌ててホテルに空港への送迎サービスがないか確認すると、

「送迎はありませんが、ホテルの近くに空港行きバスのバス停がありますよ!
6時頃から動いているはずです」

とのこと。
(たぶん僕の英語力の問題で、話が微妙に噛み合ってなかったんだと思います)
いや、6時頃からバスに乗ったら普通に間に合わなくない!?
と思いつつ、とりあえずバス停まで行って確認してみることにしました。

 

A21という救世主

香港のバス停って、日本のように事細かな時刻表が掲示されているわけではありません。
そのため、いまいち正確な時間が分からないまま調べていたのですが、どうやらA21という空港行きの急行バスがあるらしい。
しかも始発は5:15。
僕が泊まっていたホテル近くのバス停には、おそらく5時半前後に来るはずです。
所要時間は約50分。

「これなら6時半頃には空港に着ける!」

ということで、もうA21に賭けることにしました。

香港のバス停。A21は救世主となるか!?

ただ、僕はビビりです。

「もし来なかったらどうしよう」

「もし道が混んでいたら?」

「もし何かトラブルが起きたら?」

などと考えてしまい、その日の夜はなんとなく落ち着いて眠れませんでした(笑)。

 

そして現れた「N21」

翌朝。

まだ薄暗い中、僕はバス停でじっとA21を待っていました。
すると、5時半になる前に空港行きのバスがやってきました。
……ただし、表示はN21。

「N21……?」

一瞬迷いました。
でも、バス停で待っていた人たちはみんな乗っていく。
しかも車体にはAirportと書いてある。

「まあ、空港行きなら大丈夫だろ!」

と、僕も乗り込みました。

そしてバスが出発してすぐ。
颯爽とA21が僕たちのバスを追い抜いていきました。

……嫌な予感しかしません。

後から調べて分かったのですが、N21は空港へ向かうものの、市街地をかなり回ってから空港へ向かう路線。
つまり、A21よりずっと時間がかかるバスだったのです。

「これ、間に合うのか……?」

そこから空港に着くまで、ずっと気が気ではありませんでした。

 

結果的には、ちゃんと間に合いました

そんな僕の心配をよそに、バスは順調に進み、なんだかんだで6時半過ぎには空港に到着。
オンラインチェックインは済ませていましたし、荷物もコンパクトにまとめていて預け入れはありません。
そのため、結果的には時間的にもかなり余裕がありました。

頭では分かっているんです。
2時間半前到着はあくまで目安。
よほど混雑していたり、何かトラブルが起きたりしない限り、出国手続きに2時間もかかることはそうそうない。

それでも……。

飛行機に乗り遅れるかもしれないと思った瞬間、人間は理屈では動けなくなるんですよね(笑)。

Priorityパスを使って、香港の空港ラウンジで腹ごしらえ。

ちなみに、バスに乗り降りする際、現金で運賃を払おうとして手間取っている観光客の方が何組かいました。
その様子を見ながら、

「Octopusカード、使って〜!」

と、心の中で叫んでいました(笑)。
香港旅行では、電車やバスを使うなら本当にOctopusカードがおすすめです。

 

おわりに

そんなわけで、香港でのファンミーティングを無事に終え、翌朝もなんとか空港へたどり着くことができました。
旅行会社に手配をお願いして、

「今回はプロに任せたから安心!」

と思っていたはずなのに、最後は自分の判断でN21に飛び乗って冷や汗をかくという、なんとも僕らしい珍道中になりました。
でも、こういうちょっとしたハプニングも、後から振り返ると海外旅行の思い出だったりするんですよね。

そして、いよいよ次は台湾編。
最後はBLロケ地巡りと夜市を楽しみます。

「売れる小説」と「書きたい小説」の間で|小説『きみはぼくの、一の輝き』感想【ネタバレあり】

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そういえば、最近あまり小説の感想を書いていないなと思って。
もちろん、小説を読んでいないわけではなく、感想を共有したい作品はいくつかあります。
今回は、その中から比較的最近読了して、いろいろな意味で印象に残った『きみはぼくの、一の輝き』を取り上げたいと思います。

ちなみに、こちらはBLレーベルの作品ではありません。
ただ、作品の内容やPRのされ方を見る限り、BL好きの僕としては「BL的な作品」として扱ってもいいのではないかと思い、今回ブログで感想を書くことにしました。
そう思った理由の一つが、KADOKAWAによるこちらのPRです。

出典:KADOKAWA「きみはぼくの、一の輝き」商品ページより
https://www.kadokawa.co.jp/product/322409000514/

「角川文庫のおすすめ本チャート」では、本作が「有能すぎる元後輩×書けない元作家」「10年越しの恋」と紹介されています。
BLレーベルではありませんが、この紹介のされ方を見ると、BL好きとしてはちょっと気になってしまいますよね。

 

あらすじ

自作小説を模倣した自殺事件をきっかけに筆を折り、すっかり人生のどん底にいた小説家・水川朝日。

そんな朝日が偶然再会したのは、喧嘩別れした学生時代の後輩・真南絃だった。

絃の家に居候することになった朝日だったが、家賃代わりに要求されたのは、なんと原稿用紙5枚分の文章。
もちろん、朝日としてはそう簡単に書く気にはなれない。
なんとか文章を書く以外の方法で家賃を払おうとするものの、絃にはうまくかわされてしまう。

そんな中、朝日の元バイト先の後輩である家出少女を、絃が所有するアパートで匿うことになり――。

筆を折った小説家と、彼を居候させた後輩。そこに家出少女まで加わり、朝日の止まっていた日々が少しずつ動き始める。

 

「悔しすぎるだろ!」という言葉が刺さった

本作で特に印象に残ったのが、飛び降りようとする少女を朝日が説得する場面です。
そこで朝日が口にする

「悔しすぎるだろ!」

という言葉が、妙に心に残りました。

どん底まで落ちてしまったとき、人は「悲しい」とか「つらい」といった感情だけになるのではなく、「このまま終わってたまるか」「悔しい」という気持ちが湧いてくることがある。
そのことを、朝日は知っているんですよね。
だからこそ、この言葉には僕自身もかなり共感しました。

僕自身、以前、教授の勘違いが原因で大学の就職推薦を不意にしてしまったことがあります。
さらに、両親が僕の奨学金を生活費として使い込んでいたこともあり、大学卒業と同時に一千数百万円の借金を抱えることになりました。
さすがにそのときは、メンタル的にもかなり落ち込みました。
それでも、どこかに

「このまま終わるのは悔しい!」

という気持ちがあったんですよね。

だから、朝日の

「悔しすぎるだろ!」

という言葉が、自分の経験と重なって刺さったのだと思います。
そして、こんなふうに

「どん底に落ちたとき、人は『悔しい』と思うことがある」

と描けるということは、作者さん自身も、もしかしたらそういう「どん底」を経験したことがあるのだろうか。
そんなことまで想像してしまいました。

もちろん、作者さん自身の経験について僕が知っているわけではありません。
ただ、実際にどん底を経験した人だからこそ書ける言葉なのではないか――。
そんなふうに感じるほど、

「悔しすぎるだろ!」

という一言が印象に残りました。

 

『不器用』は分かる。でも『鈍感』は?

ここからは、少し辛口になります。

正直に言ってしまうと、前章で書いた家出少女を朝日が説得するシーン以外に、個人的にここは良かったと思えるところを見つけるのが難しかったです。
もちろん、あのシーン自体は良かった。
だからこそ、そこだけを切り取れば印象に残る場面なのですが、物語全体として見ると、僕には朝日が本気になるのが少し唐突に感じられてしまいました。

例えば、途中で朝日の過去を振り返る回想シーンがあって、

「本気になった朝日は、実はこんなにすごい人だった」

とか、

「本気になった朝日が、絃を助ける姿が描かれる」

といった描写があれば、また印象が違ったのではないかと思います。

そういう積み重ねがないまま本気になった朝日が出てきたため、僕には少し都合よく見えてしまいました。

そして、もう一つ気になったのが、朝日のキャラクターです。
朝日は、BL作品では比較的よく見かけるタイプのキャラクターだと思います。
不器用で、鈍感。

このうち、不器用については、僕はそれほど気になりませんでした。
長いこと小説家として生きてきたため、一般的な仕事がうまくできない。
これは設定として十分納得できます。
小説を書くことだけを突き詰めてきた人なら、社会人としての能力が偏っていても不思議ではありません。

ただ、どうしても引っかかってしまったのが、鈍感のほうでした。
というのも、朝日はかつて売れっ子小説家だったという設定です。
小説家という仕事を考えると、むしろ人の感情や、人と人との関係性に対して、ある程度敏感な人物でもおかしくないのではないでしょうか?
もちろん、作家だからといって必ずしも人の気持ちが分かるわけではありません。
でも、

「売れっ子になるほど人の心を描いてきた人物が、ここまで相手の気持ちに気づかないのか?」

という違和感は残りました。

朝日には、なぜ絃が家賃代わりに原稿用紙5枚分の文章を書くことを要求するのか、その理由が分からない。
この描写が、作中でかなり繰り返されます。
何度も朝日には絃の意図が分からないという描写が続いてくると、逆に気になってきました。
というのも、ここまで繰り返し描かれるということは、

「作者さん自身も『普通に考えたら、朝日も絃の真意に気づくよね』と分かっているのではないか?」

と思えてきたからです。

そして、そんなことを考えているうちに、僕はある可能性に気づきました。

 

ここからは、僕の妄想が炸裂します

ここからは、かなり踏み込んだことを書きます。
なので、作品と作者さんを切り離して楽しみたい方や、こういう考察が苦手な方は、ここで一度バックすることをおすすめします。

作中では、朝日が出版社の人たちから『売れるもの』を求められ、本来自分が書きたいものとは違う作品ばかりを書かされて疲弊していく様子が描かれています。
ここまで読んで、僕はふと思いました。

「もしかして、これって今作の作者さん自身のことなのでは?」

もちろん、作者さんの実際の事情について僕が知っているわけではありません。
あくまで作品を読んだ僕の妄想です。
でも、そう考えると、これまで気になっていた朝日の鈍感さが、妙に引っかかってくるのです。

前章でも書いたように、朝日が絃の気持ちに気づかない描写は、作中で何度も繰り返されます。
一度や二度なら、キャラクターの性格として受け取れます。
でも、ここまで繰り返されると、

「本当に、ただの鈍感キャラなのだろうか?」

と思ってしまいます。

そして僕がたどり着いたのが、朝日は気づかないという描写そのものが、作者さんからのSOSなのではないか

という、かなりぶっ飛んだ仮説です。

「本当はこうしたい」

「でも、自分の思い通りには書けない」

「何かがおかしいことには気づいてほしい」

「でも、読者は気づいてくれない」

そんな作者さん自身の葛藤や苦しさが、朝日というキャラクターを通して作品の中に滲み出ているのではないか。

――そんなふうに考えてしまったのです。

もちろん、本当にそうなのかは分かりません。
作者さんに確認したわけでもありませんし、単なる僕の深読みです。
でも、もしそうだとしたら。
朝日の鈍感さは、単なるキャラクター設定ではなく、作品の中に埋め込まれた作者さんからのメッセージなのかもしれない。

そう感じてしまいました。

 

ここまで、かなり好き勝手に書いてきました。
もちろん、僕が考えた『作者さんからのSOS』というのは、あくまで僕の妄想です。

ただ、作品を読んでいて、最近のBL小説を取り巻く状況について考えさせられたのも事実でした。
最近は、他の出版社の作品を見ていても、まるでテンプレートでもあるのかと思ってしまうほど、似たような設定や展開のBL小説が、複数の作家さんから次々と出ているように感じることがあります。
そして、そうした作品が人気になり、ドラマ化されていく。

もちろん、売れなければ続けていくことができない。
出版不況と言われるようになって久しい今の日本で、出版社としても『売れる作品』を求めるのは当然のことなのだと思います。

その意味では、作中で朝日が置かれていた状況も、決して非現実的なものではないのかもしれません。

でも、読者としては、やっぱり思ってしまうのです。

「せっかく小説を読むなら、小説でしか味わえないものが読みたい。」

分かりやすい設定や展開ももちろん面白いのですが、小説だからこそ描ける人物の内面や、行間から伝わってくる感情。
そういうものに出会えるのも、小説を読む楽しさだと思っています。

だからこそ僕は、深みのあるBL小説に出会いたい。
そんなことを、今回この作品を読んで改めて思いました。

 

評価

ストーリー:★★☆☆☆

キャラクター:★★☆☆☆

読みやすさ:★★★★☆

エロ度:★☆☆☆☆

メッセージ性:★★☆☆☆

 

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香港・台湾BL聖地巡礼②|『永遠の昨日』香港ファンミーティング参加レポ

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前回は、香港版『おっさんずらぶ』こと『大叔的愛』のロケ地・大澳(タイオー)を巡った初日について書きました。

今回は、この旅最大の目的だった『小宮璃央&井上想良 FIRST FANMEETING IN HONGKONG』当日の様子を振り返っていこうと思います。

イベント内容そのものについて詳しく書くのは控えますが、実際に参加して感じた香港ならではの雰囲気や、お二人の印象などを中心にお伝えできればと思います。

 

Octopusカードがあれば香港観光は怖くない

宿泊していたホテルは尖沙咀(チムサーチョイ)駅の近く、イベント会場だった香港荃湾帝盛酒店(Dorsett Tsuen Wan Hong Kong)の最寄りは大窩口(タイウォーハウ)駅。
どちらも荃湾線沿線だったので、乗り換えなしで会場まで向かうことができました。

とはいえ、香港は本当に公共交通機関が充実しています。
地下鉄だけで主要な観光地はほぼ回れますし、バス路線もかなり発達しています。

そこで活躍するのが、香港版Suicaとも言えるOctopus(オクトパス)カードです。
電車やバスはもちろん、コンビニやレストランなどでも利用できるので、一枚持っておくと本当に便利。
特にバスは現金払いだと細かいお釣りが出ないこともあるので、旅行者にはOctopusカードがおすすめです。

僕も初日にガイドのAくんから勧められて空港で購入しました。

あとから調べてみるとiPhone向けのアプリ版もあるそうなので、次回はそちらも試してみたいと思っています。

note.com

こちらは僕が購入したOctopusカード。
カードを購入すると、記念になりますね!

 

会場で感じた香港ファンの熱量

会場となったホテル!

ついにここまで来たぞと、ドキドキ……。

会場へ着くと、すでに香港のファンの方々が開場を待っていました。
女性が多いのはもちろんですが、男性の姿もちらほら。
BLファンの方もいれば、小宮璃央さんは戦隊シリーズのご出身ということもあり、そちらのファンの方もいるようでした。

そこでまず驚いたのが、ファン同士の交流です。
香港の皆さんは自作グッズを持ち寄り、お互いに配ったり交換したりしていました。
もちろん売買ではなく、あくまでファン同士で楽しむ文化。
著作権的にはギリギリお目溢しされているラインなのかな……と思いつつ、僕もいくつかいただいてしまいました。

どれも完成度が高く、特に印象に残ったのが、角度を変えると絵が切り替わるレンチキュラーシールです。
向かい合うみっちゃんと浩一が描かれていて、角度を変えると浩一だけが消えてしまう仕様になっていて……。
『永遠の昨日』という作品を知っている人なら、この演出に込められた意味がすぐ伝わるはず。
作品への愛情が詰まった、本当に素敵なグッズでした。

 

念願だったイベントグッズも購入

『永遠の昨日』は、僕が作品を知った頃には公式グッズの多くが販売終了していました。

だから今回、イベントグッズが並んでいるのを見た時は本当に嬉しかったです。

荷物になるものはできるだけ我慢して(笑)、持ち帰りやすいトレーディングカードを中心にたくさん購入しました。
「当時買えなかったグッズを、ようやく手に入れられた。」
そんな気持ちもあって、つい財布の紐が緩んでしまいました。

 

香港ならではのファンミーティング

イベント中も、香港の皆さんの熱量は本当にすごかったです。

「今のもう一回言ってー!」
「見つめ合いながら言ってー!」

そんな声が客席から次々と飛び交い、日本のイベントとはまた違う盛り上がり方に圧倒されました。

そして印象的だったのが、司会兼通訳の女性です。
日本語がとても流暢で、お二人の話を自然に広東語へ通訳するだけでなく、香港のファンの皆さんを盛り上げるトークも素晴らしく、安心してイベントを楽しむことができました。

イベントそのものだけでなく、司会進行まで含めて完成度の高いファンミーティングだったと思います。

 

実際にお会いして感じたこと

イベントで改めて感じたのは、お二人の変化でした。

井上想良さんは、すっかり大人の雰囲気。
『永遠の昨日』で高校生を演じていた頃の面影は残しつつも、
「もう高校生役には見えないかも」
と思うくらい、落ち着いた印象になっていました。

一方、小宮璃央さんは、井上さんをお兄さんのように慕っている雰囲気が変わらず、とても微笑ましかったです。

作品が終わって時間が経っても、お二人の空気感はちゃんと残っているんだなあと感じました。

 

サイン会で唯一の後悔

イベントの最後にはサイン会もありました。

僕が
「ありがとうございました!」
とお伝えすると、小宮さんが
「もう何か美味しいもの食べました?」
と声をかけてくださったんです。

でも、まったく予想していなかったので、頭が真っ白。
結局、何も答えられませんでした(笑)。
「あの時、『朝食に食べた香港式メロンパンが美味しかったです!』くらい言えればよかったなあ……」
と、今でも少しだけ悔やんでいます。

ちなみにこちらが朝食に食べた香港式メロンパン。

 

まさかのサプライズ

イベントからしばらくして、香港のイベント会社から一通のメールが届きました。
なんと、今回のファンミーティングのVlogが参加者向けに公開されたのです。
まさかイベント後に、こんな素敵なプレゼントまで用意してくださるとは思っていませんでした。

イベントの思い出をもう一度振り返ることができる、とても嬉しいサプライズでした。
こういう
「イベントが終わったあとまで楽しませよう」
という心遣いは、本当にありがたかったです。

改めて、素敵なイベントをありがとうございました。

 

おわりに

『永遠の昨日』は、僕がBLにハマるきっかけとなった特別な作品です。

その作品のお二人に香港で実際にお会いできたこと、そして国境を越えて作品を愛するファンの熱量を肌で感じられたことは、この旅の中でも特に忘れられない思い出になりました。

イベントは大満足でしたが、実は翌朝からもう一つ試練が待っていました……。

 

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香港・台湾BL聖地巡礼①|『永遠の昨日』が僕を香港へ連れて行ってくれた

※楽天アフィリエイトを利用しています。

 

実は、香港で開催された小宮璃央さんと井上想良さんのファンミーティングに参加していました。

ちゃんとブログに記事をUPしようと思っていたのですが、諸々タイミングを伺っていたら、逆に記事を書くタイミングを逃してしまい、旅行から少し時間が経ってしまいました。
それでも、この旅は僕にとって忘れられない思い出になったので、今回から4回に分けて旅行記として残していこうと思います。

第1回は、香港到着から『大叔的愛』のロケ地・大澳(タイオー)を巡った初日のお話です。

 

『永遠の昨日』が香港へ連れて行ってくれた

ドラマ『永遠の昨日』は、僕がBLにハマるきっかけになった、とても大切な作品です。

ただ、この作品が放送された頃は、今ほどBLドラマが盛り上がっている時期ではありませんでした。
しかも、僕が作品を観たのは放送終了から少し経ってから。

そのため、ファンミーティングなどのイベントは行われておらず、わずかに販売されていたグッズもほとんど売り切れ。
「もっと早く作品に出会っていたら……」
そんな少しの寂しさを抱えていました。

そんなある日、香港で小宮璃央さん・井上想良さんのお二人によるファンミーティング開催の知らせが飛び込んできます。

これはもう、行くしかない!

ありがたいことにチケットも無事に確保できたので、香港2泊、ちょっと寄り道して台湾1泊の3泊4日旅行を計画しました。

 

せっかくだから香港BLも履修してみる

イベントが発表されたのは11月。
イベント開催日が4月18日

当日までは半年弱あったので、
「せっかく香港へ行くなら、香港BLも観てみよう」
と思いました。

そこで見つけたのが、香港版『おっさんずラブ』こと『大叔的愛』です。

douga.tv-asahi.co.jp

日本で2018年に放送された『おっさんずラブ』を原作にした作品で、日本版が約40分×全7話なのに対し、香港版は約45分×全15話。
日本版を観ていないので断言はできませんが、オリジナルエピソードもかなり追加されているのかもしれません。

主人公・阿田には
「おいおい(笑)」
とツッコミを入れたくなる場面もありましたが、それも文化の違いなのかなと思いながら無事完走しました。

そして、作品を見ていて行ってみたいとなったのが、阿田の恋人である阿牧の故郷、大澳(タイオー)という漁村でした。

 

大澳へ行くためにガイドを探す

大澳は香港中心部から少し離れた場所にあります。

一人で行くには少し不安だったので、今回は『ロコタビ』というサービスを利用してみました。
現地在住の(主に)日本人と旅行者をつないでくれるサービスで、ガイドをお願いすることもできますし、「おすすめのレストランを教えてください」といった質問だけでも利用できます。

実は僕、このサービスには以前からお世話になっています。

ノルウェーへ行った時はコロナ禍直後だったので現地の状況を教えてもらい、アゼルバイジャンでは相談した人がちょうど日本へ帰省するタイミングだったため、現地のガイドさんを紹介してもらいました。

今回も募集をかけると、速攻で返事をくれたイケメンのAくんと、
「空港集合→大澳観光→ホテルまで送迎」
という流れが、あっという間に決まりました。

 

香港は想像以上に日本が身近だった

空港で合流し、バスで大澳へ向かう道中、Aくんから香港のことをたくさん教えてもらいました。
香港の人は本当に日本が好きらしく、食品や日用品など日本製品をよく買うそうです。

後日、街歩きをした際に改めて見てみると、コメダ珈琲店、ユニクロ、スシローなど、日本ではおなじみのお店がたくさん。

個人的に一番驚いたのはドン・キホーテでした。

奥にはイオンにコメダも!

香港は今回で4回目ですが、以前は見かけなかったので、この10年ほどで進出したのでしょうか。
店内も日本のお菓子や医薬品だけでなく、お惣菜やお弁当まで並び、とても賑わっていました。

そういえば、以前仲良くしていた香港人の友人も日本ドラマにとても詳しかったので、「香港は親日」という話にも納得です。

 

まさかの職務質問

バスを乗り換えるために東涌でバスを下車……と、ここで事件発生!

なんとAくんが警察に職務質問され、連れて行かれそうになりました。
「香港だけじゃなく、日本でもアメリカでもよく職質されるんですよ」
と苦笑い。

僕は横で見ているだけでしたが、内心かなり焦りました。
日本やアメリカでもって、世界共通で職務質問されやすい見た目とかあるんですかね?

 

大澳は都会・香港とは違う景色だった

そんなこんなで大澳到着。
飛行機が遅れたこともあり、到着したのは夕方でした。

雨が降ったり止んだりしてたけど、なんとか到着!

Aくんおすすめのドーナツを食べながら散策。

Aくんおすすめのドーナツ屋さん。素朴な味がして僕は好きでした。

大澳の名物は干物だそうです。

本当は遊覧船に乗ってシロイルカを見るツアーも紹介したかったそうですが、この日は受付終了。
少し残念でした。

それでも、写真を撮りながら歩いていると、牛が普通に歩いていてびっくり。
野良なのか飼われているのか分かりませんが、「香港=高層ビルが並ぶ大都会」というイメージしか持っていなかった僕には新鮮な光景でした。

野良牛?

意外にも、こんなのどかな場所もあるんですね。

1時間ほど散策したあと、そのままホテルまで送ってもらい、Aくんとはお別れ。

話し上手で本当に楽しかったので、また香港へ行く機会があればガイドをお願いしたいと思っています。

おわりに

香港というと、この界隈の方達は少し身構えてしまう方もいるかもしれません。

ですが、現時点ではFacebookやX、LINE、Instagram、Threads、はてなブログなども普通に利用できますし、日本好きの人も多く、公共交通機関も発達していて、とても旅行しやすい街でした。

次回はいよいよ今回の旅の目的だった、『永遠の昨日』香港イベントについて書こうと思います。

 

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クィア当事者が紡ぐ物語の可能性|ミュージカル『薔薇族'70』感想【ネタバレあり】

BL関連の舞台があると、できる限り劇場へ足を運ぶようにしています。
このブログを読んでくださっている方なら、ご存じの方も多いかもしれません。

そんな中、X(旧Twitter)で流れてきたのが、
「クィア当事者の視点から、クィア演劇を創作する。」
を掲げる劇団『薔薇族』の旗揚げ公演、ミュージカル『薔薇族'70』でした。

正直なところ、小劇場の作品まで追いかけ始めると本当にキリがありません。
そのため最初は「今回は見送ろうかな」と思っていました。

ところが、劇団代表の名前を見てびっくり。
そこにあったのは、僕が大好きなYouTubeチャンネル『J-POP CLASSIC CLUB TOKYO』でピアノを担当されていた外崎銀河さんの名前だったのです。

youtu.be

↑せっかくなので、お気にりの動画を貼っておきます!

しかも今回は、脚本・演出・音楽までご自身で担当されるとのこと。
「あの外崎さんが、こんな作品も作られているんだ」
と興味を惹かれ、これは観に行くしかないと思い、劇場へ足を運びました。

本公演はすでに千秋楽を迎えていますので、この記事ではネタバレを含めながら、作品を観て感じたことを書いていきます。

旗揚げ、おめでとうございます!

パンフレットもget!!

linktr.ee

 

ミュージカル『薔薇族'70』感想

原作:無し

 

あらすじ・概要

まずは、本作の時代背景と登場人物を整理しておきます。

舞台は1970年代の日本。
現在よりも同性愛への偏見がはるかに強く、もちろんインターネットもない時代です。
当時のゲイたちは、ゲイ雑誌『薔薇族』の文通欄を通じて、同じ境遇の仲間や出会いを探していました。

本作の登場人物には固有名がありません。
パンフレットに掲載されている脚本の一部でも、A・B・Cとアルファベットで表記されています。

おそらく、「特別な誰か」ではなく、どこにでもいる普通の人たち、あるいはあなたの友人かもしれない——そんな普遍性を持たせるための演出なのではないかと感じました。

とはいえ、この感想記事で「Aは」「Bは」と突然書き始めると少し読みにくいと思うので、最初に簡単に登場人物を整理しておきます。

  • A:本作のナビゲーター役。
    高校生くらいの美少年。
    年齢を重ねれば今の美貌を失ってしまうのではないかという不安を抱え、その思いを『薔薇族』の文通欄へ投稿している。
  • B:妻子を持つ男性。
    自分がゲイであることを認めないまま生きてきたが、偶然手に取った『薔薇族』の文通欄を通じてCと知り合う。
    しかし、実際に会う決心がつかずにいる。
  • C:『薔薇族』の文通欄をきっかけにBと文通をしている男性。
  • D:役者。
    『薔薇族』の文通欄を通じて知り合ったEと交際している。
  • E:会社員で、Bの息子。
    『薔薇族』の文通欄をきっかけにDと交際している。
  • F:Bの妻。

物語自体はAのモノローグから始まりますが、ストーリーの大きな転機となるのは、Bが妻のFと本屋を訪れた際、偶然ゲイ雑誌『薔薇族』を手に取る場面です。

そこで文通欄の存在を知ったBは、Cとの文通を始めます。
しかし、実際に会う勇気はなかなか持てません。

一方、Bの息子であるEは、同じく『薔薇族』の文通欄をきっかけに出会ったDと交際を始めます。

そんなある日、FがBの隠していた『薔薇族』と、Cから届いた手紙を見つけてしまいます。

1970年代という時代の中で、それぞれが「自分らしく生きること」と向き合う姿を描いたミュージカルです。

 

小劇場だからこそ伝わる熱量

本作で最も印象に残ったのは、俳優陣の演技と、それを最大限に生かす演出です。

会場は決して大きくありません。
その分、役者さんとの距離がとても近く、表情の変化や息遣いまで伝わってくるような臨場感がありました。
これは大きなホールで観る演劇とはまた違った、小劇場ならではの魅力だと感じます。

また、決して広いとは言えない舞台を目いっぱい使ったダンスや立ち回りも見応えがあり、視線を休める暇がありませんでした。
限られた空間だからこそ、役者一人ひとりの動きや立ち位置が効果的に計算されていることが伝わってきます。

特に印象に残ったのは、DとEが別れ話をする場面です。

感情があふれて流れた涙が、そのまま舞台の床へ落ちる瞬間まで見ることができました。
大きなホールではなかなか目にすることのできない一瞬であり、生の演劇だからこその美しさがありました。

 

主張には共感したからこそ

基本的にはとても面白い作品でした。
ただ、物語の展開については、いくつか気になった点もありました。

その一つが、「1970年代」という時代設定が、思ったほど物語に生かされていないように感じたことです。

本作を観ていて感じたのは、
「同性愛が当たり前に受け入れられる社会になるように、私たちは声を上げていかなければならない。
そして、その歩みを支えてほしい」
というメッセージでした。

実際、終盤には客席へ向かって
「約55年後の現在、彼らはどうしているでしょうか?」
と問いかける場面があります。

ただ、僕はその問いを受けたとき、
「1970年から55年後なら、多くの登場人物はもう亡くなっているのでは?」
という考えが真っ先に浮かんでしまいました。

例えば、舞台を10年ほど前に設定し、マッチングアプリで出会い、LINEのやり取りをたまたまFに見られてしまうという展開でも、物語そのものは十分成立したように思います。
その場合、
「もしかしたら彼らは今もどこかで生きていて、同じような悩みを抱えているのかもしれない」
と、作品が伝えたいメッセージをより身近なものとして受け止められたのではないでしょうか。

また、物語全体のメッセージと登場人物たちの結末にも、少し引っかかるものがありました。

主要な二組のカップルであるBとC、DとEは、結果として社会と向き合って戦うのではなく、社会に合わせて別れを選んだように描かれています。
DとEには駆け落ちを思わせる描写もありましたが、明確には描かれませんでした。

だからこそ、作品全体として
「社会を変えていこう」
というメッセージとの間に、少しだけ説得力の弱さを感じてしまいました。

さらに、真実を知ったFが、『薔薇族』の文通欄への返信という形でAへ宛てた文章にも引っ掛かる部分がありました。

そこには、
「私にはどうすることもできない。
でも、あなたは若いのだから戦ってほしい」
という趣旨の言葉が綴られていました。

もちろん、時代背景を考えれば、F自身にもどうすることもできなかった事情は理解できます。
ただ、自分は行動せず、その役目を若い世代へ託すような書き方には、少し腑に落ちないものがありました。

さらにFは、
「BにはもうCとは会わないようにと言った。
それがBにとって救いになるかどうかは分からない」
とも書いています。

僕には、それがBにとって救いになるとはどうしても思えませんでした。

妻としてそう願ってしまう気持ちは、とても人間らしいものだと思います。
その意味では、Fのエゴやわがままが描かれること自体には納得できます。

ただ、それをBへの優しさであるかのように表現したことや、自分は何もできないと言いながら若い世代へ期待を託す描写が重なったことで、終盤にかけてFという人物への印象が大きく変わってしまったのは少し残念でした。

作品が目指していた方向性には強く共感しています。
それだけに、物語の展開やFの言動がそのメッセージを少し弱めてしまっているように感じ、本作の主張を100%受け止めきれなかったのが、唯一惜しいと感じた点でした。

 

物語の展開については少し気になる点もありましたが、それを差し引いても素晴らしい舞台でした。

特に、小劇場ならではの距離感だからこそ味わえた役者陣の熱演と演出は、とても印象に残っています。

今回が劇団『薔薇族』の旗揚げ公演ということで、これからもクィア当事者の視点から紡がれる物語が上演されていくのだと思います。

次回はどんな作品を届けてくれるのか、今からとても楽しみです。

 

評価

ストーリー:★★★★☆

キャラクター:★★★☆☆

演技:★★★★☆

エロ度:★☆☆☆☆

メッセージ性:★★★★☆

 

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